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取り扱い品目と制作料金
 
 
 
 
 
 
取り扱い品目と制作料金
 

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わりと判りやすく書いたつもりなんですが…
お時間があればご一読を。

(読まなくても人生に支障はありません

◆チラシとフライヤー
この違いがよくわからん。という方がけっこう多いんですね。「チラシはわかる。新聞に入っているアレだね」。その通り。通称「折込チラシ」といいます。多くは薄手のコート紙(塗工紙ともいいます)や上質紙のようです。それより厚めの質感を持った印刷物、これをフライヤーと呼んでいます。手配り用チラシ、店頭用チラシ、リーフレット(チラシに折りを入れたもの)などですね。紙の厚さからいうと73kg以上(紙の厚さはキロ数で考えます)をフライヤーと当工房は考えています。

◆RGBとCMYK
カラーモードのことです。印刷屋さんや私たちの世界では頻繁にでてくることばです。

さて私たちは日常生活のなかで、本当にたくさんの“色”に出逢っているわけです。そのすべての“色”は光から刺激を受け、人の目の網膜によってカラー認識がなされます。自然光(太陽光)を三角形のプリズムを通すと色の波長の違いから7色のレインボーカラーに分かれる事はご存知ですよね。その光が、ある物体に当たって赤以外の波長がその物質に吸収されて赤の波長のみが反射されれば、人の網膜はその物体は郵便ポストであり、リンゴだと判断する訳です。

ざっくり言えば物体の色は光の吸収によって生じる訳です。ということは自然光以外の光のもと、例えば蛍光灯の環境下ではポストやリンゴは、また別の見え方をしてきます。ですので、色校正(本刷り直前の試し刷り)は自然光に近い白熱灯の下で行なうことが求められます。

色(もちろんColorの方ですよ)に拘るとトコトンはまってしまいます。「色彩理論」と言うひとつの学問に首を突っ込むことになり、私の浅学がばれてしまうので、これ以上は触れないことにします。詳しくは こちら を参照してください。
さて、本題です。
RGBカラーとは、この光の三原色「R(レッド・赤)・G(グリーン・緑)・B(ブルー・青)」のことです。PCのモニターやデジカメ、スキャナなどは、このRGBカラーで色が表現されています。これらは混ぜれば混ぜるほど色が明るくなり、白色に近づいていくため『加法混色』または「加算混合」と言われています。よくステージ中央に3つの色のスポットライトが重なりあうと立っているスター歌手が白く明るく浮かび上がる、そんなシーンを見たことがあるでしょうか?正にあれです。前述した自然光(太陽光)が白色光なのも合点がいきます。色が混ざると白くなってしまう不思議な感覚です。

光の三原色
hikarino 3

色料の三原色enoguno 3

光の三原色に対して、色料の三原色、絵の具の三原色などと言われるのが「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)/CMYカラー」です。これらは混ぜれば混ぜるほど逆に色が暗くなり、黒色に近づいていくため『減法混色』または『減算混合』と言われています。ここで注意したいのは、実際にはどんどん濁った灰色になっていくのですが、一般的にイメージする『黒色』にはなってくれません。 あくまで黒に近いグレー(というか濃茶)です。このままでは締まりのない仕上がりになってしまいます。そこでCMYカラーに黒の部分を引き締めるためにブラック(K)のインキを加え、4色(プロセスカラー/YMCK)でフルカラー印刷として表現しています。
なお、ブラックをBではなくクロのKを使うのはブルーのBと混同されないようにとの配慮からです。(丁寧にBKと称することもあります)

◆A判とB判
紙の寸法のことです。A判(A列)、B判(B列)の他にも、四六判、菊判、ハトロン判、AB判などいろいろあります。じつは紙の寸法は世界各国で独自の寸法系列があってそのままでは混乱が生じるという事で国際的に統一された規格が必要となりました。A列、B列(C列、なんてのもありまして主に封筒に使われてます)はISO216により画定された紙の仕上がり寸法の国際標準です。私たちにふだん馴染みのあるものはA判とB版くらいでしょうか。この2つを頭に入れておけば日常は事足ります。

知ってました?紙の寸法の長辺:短辺比=1:1.414、つまり縦横比は1:√2

紙って長辺をどこまでも2等分していっても同じ形(相似形)なんですね(実際はミリ単位での誤差はありますが)。
A列が「ISO-Aシリーズ」、B列が「JIS-Bシリーズ」として規定されてまして、A列はISOと全く同じですが、B列(JIS B列)は日本・中国・台湾の三国のみ使われているローカル規格で国際規格とは互換性がありません。江戸時代の公用紙である美濃紙をもとに定めた美濃判に由来するそうです。日本でも最近身の回りの印刷物が国際標準であるA4サイズが目につくようになったのはこんな理由もあったのです。

A列(短辺×長辺)
判号
JIS-B列(短辺×長辺)
841×1189mm
0
1030×1456mm
594×841
1
728×1030
420×594
2
515×728
297×420
3
364×515
210×297
4
257×364
148×210
5
182×257
105×148
6
128×182
74×105
7
91×128
52×74
8
64×91
37×52
9
45×64
26×37
10
32×45

【豆知識】
B列の長辺はA列の対角線に等しく、短辺は1つ小さいA列の対角線に等しい。

 


 
 印刷のお見積り『よもやま話』
 

1

「あのお、ポスター作りたいんですけど、いくらぐらいでできますか?
 全くの素人で何も分からないんですが…」

時々こんなお電話が舞い込んできます。…これでは見積りは出ませんね。
印刷を発注する場合、せめて何枚必要で、サイズはどれくらいで、カラー刷りか否か、
どういう用途で使うのか、原稿は出来ているのかどうかぐらいは把握しておきましょう。
▶お電話でのお見積りでは次の項目をお知らせください。

1.仕上りサイズ
 先のコーナーでも述べましたがA列、B列が一般的です。
よくわからない場合は「新聞紙の半分くらい(ひと回り小さいサイズがB4判)」とか
「週刊誌大、大学ノート大(=B5判になります)」「普通のコピー用紙(A4?)」とかでも
なんとかなります。
2.刷色 フルカラーか、黒1色か、指定色か、ということです。

ほかに、
3.枚数 枚数が多ければ1枚あたりの単価は下がります。  
4.納期 
納期が長いと価格は安くなります。 
5.データの有無 
なければ別途弊社がお作り致します。 
6.使用目的
 これで紙の厚さなど全体像が判断できます。


2

「カラーでちらしを100枚印刷してほしいんですが…」
「ありがとうございます。で、いつまでに?」
「今日中に」

因みに電話があったのは午後7時でした。
24時間営業の出力センターをご紹介いたしました(幾らになったんだろう…印刷代)。
当工房としては取り扱いはいたしません。
▶余裕を持って発注しましょう。

インクジェットのカラープリンターが普及してきたせいか、どうも簡単にプリントできると思われているのかもしれません。よほど懇意になってお金を積むとか?しないとオフセット印刷では無理だと思います。たしかに特急印刷と称して受注している業者さんもおりますが単色刷りならともかくも4色カラー印刷となると限られてくるかと思います。オンデマンド印刷での対応だと可能かもしれません。午前中早めの入稿でその日の夕方出しといった対応をしてくれる「印刷通販」さんも増えていますが、リスキーな話しではあります。何れにしろコストは高くなることを覚悟しましょう。



3

「何枚から印刷してもらえますか?」

以前、オフセットで4色1枚刷ってくれという見積りがきたことがあります。さすがに困惑しました。
女性の声でしたが余程の理由があったのでしょう。理屈から言えば1枚からでも出来るんです。100枚刷って99枚捨ててしまえばいいわけですから。その1枚に100枚すべてのコストが掛かってきます。とんでもなくリッチな「1枚」が出現します。
 まだ製版フィルムを使っていた頃の話ですが「校正刷り」というのがありまして部数を必要としないレストランのメニューなどに転用することがありました。高価でしたが色校正紙ですからそりゃきれいな仕上がりでした。
何枚からでも可能ですが、オフセット印刷ならば100枚から承ります。
※当工房の場合


枚数は経済性を考えて必要量よりやや多めをお勧めします。一番もったいないなと思うのは、必要数にちょっと足りないばっかりに急遽増刷する場合。いくらデータや刷版が残っていたとしても機械をセッティングする経費は当然、価格に乗ってきます。多少残って当たり前といった感覚で発注しましょう。現在では少部数のカラー印刷もオンデマンド印刷やオフセッット印刷でさえも受付けてくれる印刷通販も増えています。隔世の感があります。ですが経済の原理として枚数が多いほど単価が下がるということは押さえておきましょう。

4

「色校」をやる?やらない?
製版フィルムを使った4色オフセット印刷の場合、かつては「本刷」に入る前の刷色を確認する唯一の手段が「色校正」と言われる校正刷りでした。この段階で修正が入ると折り込みチラシの制作現場等、大騒ぎです。カラー写真の差し替えが入るとフイルム4版が全て無駄になるわけで製版工程からやり直しということになり、多大なコスト(労力や時間)が係りました。ディジタル化した現在では昔話となりました。
コスト優先に考えるならば無理して色校を出す必要はないかも。

カラーコピー出力やPDFでのモニター上での確認等、DTPの進化で以前よりも簡単に色の確認が出来るようになったのが大きな理由です。但し、前述したようにモニター上での色はRGB、印刷色はCMYKで表現されますので、変換時の差が問題となります。正直かなりくすみます。明るい青空、鮮やかな夕焼け等おそらく期待を裏切られます。どこまで許容できるかが鍵です。仮に本校正を出し、いざクライアント先に赴いても、通されるのは蛍光灯下の会議室だったりするわけで厳密に色を吟味してくれるわけではありません。「商品の写真がきちんと再現できている」か程度で済んじゃいます。自然光に近い環境下で見ないことにはさほど意味は有りません。

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