「こんにちは。お元気ですか」2014年
 

2014.10.20- 12.07

 私の住んでいる多摩センターの景色が彼岸花から銀杏の色づく季 節へと少しずつ変化が始まっていました。時折吹く風は襟元をすっと縮こませ、夜空には月が冴えわたっています。 御嶽山の噴火には本当にびっくりしましたね。 山岳ガイドの方も「山を甘く見ていた」と言っておられました。私達はいつの間 にか「自然」も自分たちで作っていると勘違いしてしまったのではないでしょう か。安心、安全、清潔な暮らしに慣れ過ぎて会話のない無機質な人間を作っ てしまったのでしょうか。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
 あの指揮者の小澤征爾さんはときどき電車に乗って人間ウォッチをするらし いです。若者たちの無機質さと平和憲法について語っておられました。世 界に一つしかない平和憲法は守るべきものであると平和を願っていまし た。音楽以外のことを語るのは珍しいのだそうです。世の中の不穏な空 気を感じているのでしょうね。
 人間は何に対しても慢心せず謙虚でなければいけないと思います。人と 人のつながり、思いやりはそんなところから始まるのではないでしょう か。ごきげんよう、さようなら。合掌 (ヒロコ記 H26.10.9)

 

2014.9.1-10.19

 家のベランダのプランターに植えた朝顔が小さい花ながらも勢いよく紫色 の花をつけています。「明日はいくつ咲くかしら?」と帰宅しては朝顔のつぼみを数えるのが楽しみな今日この頃です。朝顔は俳句の世界では秋の季語ですので、 そろそろそんな気配も致します。
 夏の暑い最中、7月21日に会員のNさんが天国へ旅立たれました。72歳でした。今 年初めより闘病されていましたが、残念ながらその後二度とお目にかかることはありま せんでした。そこまで悪いとは思っていませんでしたので本当にショックでした。
 ヨーガ ランドへは10年いらしていただきました。「この『こんにちは お元気ですか』の欄が好きです」といつも楽しみにしてくださっていました。ウォーキングの大会に出場されたり、大会の役員をされたりと大忙しの毎日を送っていましたので、「そんなに忙しくて大丈 夫?」と周囲が心配していた矢先の「病気発見」でした。
 日本女性の平均寿命に較 べれば短かったのですが私がご縁のあった10年間は好きな事を一生懸命されていましたので充実した人生だったと思います。人は魂を込めて生きていれば長くとも短くとも幸福なのだと思います。そんな 折、やはり会員のTさんから、10年目でようやく赤ちゃんが授かったとの報告がありました。一つの命が旅立ち、一つの命が生まれる。毎日どこかで繰り返されている「人の一生」なのですね。
 Nさん、本当に今までありがとうございました。またいつかどこかで。
 ごきげんよう。さようなら。合掌 (ヒロコ記H26.8.27)

 

2014.7.14-8.31

 いよいよ夏本番となりました。
 消化器に負担がかかる季節です。足の親指と人差し指をよく回してご自分の消化器達をいたわってあげてくださいね(自分で治す)。
 そして、その前に暑いからと言って無理に食べ過ぎたり冷たいものばかりを飲み過ぎたり(特に甘過ぎるジュース等)することにも気をつけましょうね。食べ過ぎは身体を固くします。昔から長生きする人は身体が柔らかいと耳にしたことがあります。身体の固い人と柔らかい人では筋肉中のコラーゲンの質に違いがあると言われています。
 運動不足や糖の摂り過ぎで「糖化」が進むとコラーゲンに糖がまとわりつき、伸びにくい筋肉に変質して固くなってしまうのだそうです。老化の原因は活性酸素による錆びつきと言われていましたが、もう一つ「糖化」もその原因のようです。
 糖化は柔軟性だけでなく骨や血液にも影響を及ぼしてしまうようです。何といっても酸化より糖化の方が美容にも大敵なのだそうですよ。いろいろな誘惑をくぐりぬけながら夏はヨーガで身体を柔らかく!そして美しく!        合掌 (ヒロコ記 H26.7.4)

2014.0526-0713

 キターッ! やっぱり来ました。5月だというのに夏の陽気。
 そして夏日が続きます。若葉はますます萌え盛り、「目に青葉」の季節です。
そんな中で、家の7階のベランダで、プランターに植えたオレンジ色や黄色のキンセンカがきれいに咲き誇っています。
 百円ショップで2袋100円で買った種からすでに20本ほど切り花にできました。まだまだ20本くらいは咲きそうです。
キンセンカは漢字で書くと「金盞花」。金の盃という意味で、花の姿が似ているからと言われています。原産地は地中海沿岸。キク科の植物。ラテン語で「カレンデュラ」、カレンダーの意味で長期に花を咲かせるからとの説があります。キク科ということでは「福が来る」「不老長寿」「厄除け」の意味がある菊にその効用は同じものであるかもしれませんね。花言葉は「慈愛」「別れの悲しみ」「静かな思い」だそうです。
 2008年に亡くなった義母が大好きだった花です。「私、この花好きさ、大好きさ」と言ってパッと開いたあのキンセンカの花のような満面の笑みを浮かべていたのを思い出します。「義母さん。今年はいっぱいお供えできますよ~」毎日、キンセンカの花を仏壇にお供えしています。空の上から見てるかな!?いっぱい過ぎて「もう、いいよ~」ってうんざりしているかしら。               合掌 (ヒロコ記・H26.5.20)

 

2014.0407-0525

 桜の花が咲き始めました。やっぱり桜はきれいですね。
寒さがずっと続いていたので花が咲き始めると、春の喜びがひときわ大きく感じられます。
人生においても「苦しみのあとの喜び」と言われるように、人は何度もそれを経験し、学習していると思います。その点、大自然は違います。あるがままに素直にすべてを受け入れて文句も言わず、そこに大きな“懐”を感じます。その大自然の懐に触れようと海の底の底に目を向けて、深海の生き物たちに会いに、夫の誕生日旅行を兼ねて沼津港にある深海水族館へ行ってきました。
 いました、いました ! ダイオウグソクムシ(ダンゴムシの100倍くらいの大きさ)。じっとして動きません。メンダコ(UFOのようなヒョウキン者)も動かずに、まあるいまんまじっと…。深海で生きる術(エサが少ないので極力動かない)を受けとめながら…。生きて
いる化石と言われている「シーラカンス」の剥製も展示してありました。
 沼津港の食事処で海鮮物を食し、帰りの駅への途中の商店街では「栗せんべい」の看板ををよく見かけました。ご当地名物? と思い、首尾よく「割れせん徳用袋(㈱ほさか368円也)」を買う。 これが大当たりで超! 超! 美味しかった。東海地方の銘菓でした。砂糖といんげん豆と卵と食用米油だけで作ってあります。無添加でした ! 深海の生き物たちの大きな懐に敬意を払いながらも、こんなことに一喜一憂しながら過ごせる事ができて自分は幸せだなあと思いました。まだまだ修行中でございます。  合掌 (ヒロコ記・H26.3.27)

 

2014.0217-0406

梅の花がちらほらと咲き始め、木によっては満開の花をつけているのもありますね。ときおり風に誘われて梅の香が感じられます。
冬季オリンピック・パラリンピックが始まりました。
選手らの長い長い“ソチ”への道のりとその思いが今、そこにぶつけられるわけですね。後悔しないよう力の限りを尽くしてほしいものです。「オリンピックとパラリンピック」と、いつの頃からか言うのですね。
 ブラジル東部のある港町に、障害のある子もない子も共に学ぶ教育を実践し始めている学校があります。その小学校に補助教員をしている女性がいます。彼女はダウン症です。彼女が絵本を抱えて現れると20人の生徒が駆け寄ってきて「今日は何のお話?」と聞くのです。「飛ぶのが遅い小鳥が他の小鳥たちと仲良くなるお話ですよ」
と彼女は答え、笑みを絶やさずゆっくり穏やかに話す彼女に、児童はすぐに懐くのだそうです。昨年の11月頃の産経新聞に載っていました。思えば私の小学校低学年の頃、障害のある子とも一緒に机を並べて学んでいました。いろいろな事を経て、また昔に戻っていくのでしょうか?
 ヨーガランドも仲間はずれは作りたくありません。ポーズができる人・できない人、長くやっている人・そうじゃない人…、慢心せずお互いに学ぶことがあるはずです。自戒を込めて、心の成長を期待したいものです。春はもうすぐですね… 合掌       
(ヒロコ記・H26.2.6)

調べました▶オリンピックとパラリンピックは2004年の夏季アテネ大会から
同じ年に同じ場所で開催されるようになりました。

 

2013.1230-2014.0216

本格的な冬到来となりました。
私の家の近くにメタセコイヤという大きな木が3本そびえ立っています。
春から夏にかけて緑の葉が生い茂り、大きな大きなトトロのような風貌になります。
秋~初冬には真茶色に色を変え、今の時期全ての葉を落して枝だけの木になってしまいます。夜の帰り道にそれを見ると、冬の夜空をキャンパスに木の枝越しに月や星が冴えわたり瞬く素敵な一枚の絵画になっています。自然が織りなす風景に感動し、つい立ち止まってしまいます。
 今年の秋にODA(政府開発援助)でブータンを訪れた参院議員の山谷えり子さんは、訪れた日が誕生日だったそうで、ブータンの上院議長らが焚き火を囲む野外夕食会を開いて下さったそうです。「誕生ケーキはあの山上の満月、音楽はコオロギの秋の歌とヒマラヤからの川のせせらぎです」と言って日本語で「さくらさくら」と「もみじ」を祈るような声で歌って下さったのには感激したと産経新聞に載っていました。小欲知足を知る日本とブータンは国際社会で真の幸福とは何かを発信していく使命があるのではないだろうかと山谷さんは結んでいます。これからの時代のキーワードになりそうですね。「愛と調和」、まさにヨーガそのものです。 合掌       

(ヒロコ記 H25.12.16)